才能ばかり褒めると、失敗を恐れるようになる?!

子供がいい成績を取ったりすごい絵を描いたりすると、ついついこう褒めてしまいそうになります。

「天才!」「頭がいいね」「絵の才能があるよ!」

ところが、あまりに才能ばかり褒めてしまうと、努力や挑戦をしなくなるという研究結果があるようです。

赤ちゃん

スタンフォード大学のCarol Dweck博士は、生徒を2つのグループに分け、一方のグループには「頭がいいね」と才能を褒め、他方のグループには「頑張ったね」と努力を褒めました。*1

その後、難しい問題と簡単な問題どちらを解くか選ばせたところ、才能を褒められたグループは難しい問題を避けたのに対し、努力を褒められたグループの90%が、難しい問題にチャレンジすることを選んだのです。

そしてテストが難しくなればなるほど、才能グループは自信を無くしたのに対し、努力グループは失敗から学ぼうとし成績が伸びました。

更に興味深いことに、自分の成績について報告するように言うと、才能グループの40%以上が、成績がよいように見せようと嘘をついたことが分かりました。

子ども

つまり、才能ばかり褒めると失敗を恥だと感じ、挑戦を避けたり虚勢を張るようになるのです。

Dweck博士によると、才能は固定のものだと考える(Fixed Mindset)ようになり、成績以外の人間関係にも影響するのではないかという事です。
その逆で、才能は努力によって伸ばせる(Growth Mindset)と考えると、挑戦を楽しみ、失敗しても立ち直りやすいようです。

絶対に才能をほめてはいけないという訳ではありません。

他の研究では、教育者や親が子供の能力を信じてあげると、その通りに子供にいい影響がでるという結果も出ています。*2
それは、信じると思い通りになるという意味ではなく、子どもは思ったより大人からいろんなメッセージを受け取っているということでもあります。

母と子

ただ度を超した期待は、逆効果だとの研究結果もあります。

子供の能力を信じてあげつつ、テストや作品の内容だけでなく、努力したという行動について褒めてあげる事で、失敗を恐れず挑戦できる人になるのでしょう。
*1 Fixed vs. Growth: The Two Basic Mindsets That Shape Our Lives
*2 Wikipedia ピグマリオン効果