スズメバチの巣

スズメバチが、美術館の屋根に巣を作ってしまいました。

実は夏頃入り口近くに巣を作ろうとしてたので、ここに作られちゃかなわんと思って追い払ったんです。その時に腕を刺されてまー見事に丸々と腫れ上がってしまいました。くれぐれもこれを読んだ方は真似しないでください。

そしたら今度はちょっと遠くにしてくれました。

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余談ですが、こういう本を伏せたような形の屋根を「切妻屋根」、その三角の屋根部分を「破風」、三角の壁部分を「矢切り」というそうです。ともかくその破風と矢切り部分に巣はある訳ですな。

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そういえば、最近冬が近くなって、美術館の館内にあちこちでスズメバチが死んでるんです。

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ご冥福をお祈りいたします(チーン)

冬を越せない働き蜂

どうしてかな?と思い調べてみると、スズメバチって越冬できるのは女王ただ一匹なんですね。冬になると働き蜂は全て死んでしまうそうです。
以前ミツバチの「分蜂」について書きましたが、彼らは群れで巣にこもって暖かい季節に集めた蜜を食べて越冬するんですよね。

スズメバチの一生を見てみると、大変興味深いです。
越冬に成功した雌蜂は、たった1匹で巣を作り卵を産み、えさを集め働き蜂を育てます。
働き蜂たちは、女王に代わってえさを集め幼虫の世話をし、巣を大きくしていきますが、3週間で死んでしまいます。
なんという短い命。

そして秋になると新しい働き蜂は生まれなくなり、雄蜂と来年女王蜂になる大型の雌蜂が生まれるんだそうです。
女王は、巣を離れて枯れ木などで越冬するので、巣には冬には誰も居なくなります。

ミツバチの熱殺蜂球にやられる?!

対馬の昆虫館さんのページに詳しく蜂の見分け方が載ってました。これによるとこのヒトは「キイロスズメバチ」かな?

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対馬の昆虫館

キイロスズメバチはオオスズメバチに次いで攻撃性が高いらしいです。ギョギョーッ!じゃなくてブンブーン!
巣作りの時期には特に巣を守ろうとして攻撃するらしいから、追い払うなんてもっての他だったんですね。

オオスズメバチは群れで狩りをするのに対し、キイロスズメバチは単独で狩りをします。
ハエなども狩る他、餌がないときはミツバチも襲うようです。

その逆襲にニホンミツバチは、集団でスズメバチの周りに蜂球というスクラムを組んで、自分たちの体温で蒸し殺すこともあるとか。「熱殺蜂球!!」すごい技です。セイヨウミツバチは逆襲できず全滅してしまうことも多いようで、ミツバチには天敵で、養蜂家の方々にとっては厄介な存在。複雑な気持ちです。

蜂は世界中に20万種以上、日本だけでも4000種以上が確認されているんですね。

なんかここまで調べてみると、蜂全般について愛着が湧いてきました。もっと調べてみよっと。

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もうそろそろこの巣には誰もいなくなるんでしょうか。

みんなで協力して一生をかけて作った巣は、たったの1年の命。
なんとも儚くて、芸術作品以上のものがあります。